いつの間にか俺は拘束されていて、絨毯の上に転がされていた。身体もほとんど動かせず、魔力の集中も阻害されている。 「うう……ブラッツ……」 「ブラッツと名乗った者はもういないと言っただろう。私は王だ」  ブラッツの姿をした王は、いきなり服を脱ぎ始めた。 「貴様を見ているとこの身体が欲情する。鎮めるために使わせてもらう」  そう言って、うつぶせにした俺の頭に手を置く。そのまま何かを念じると、俺の中に何かが入ってきた。直後、俺の全身から何かが噴き出して、服だけをぼろぼろに引き裂く。拘束具はびくともしない。そしてついに、俺の目の前に王が全てを脱ぎ去り、それをさらす。 「口で愛撫しろ。歯を立てたら別の罰を与える」 「ぐっ……王国じゃ、同性愛は駄目なんじゃないのか……?」 「それは私が作った法ではない。私は議会が決めたことを承認しただけだ」 「でも、承認したのなら……」 「どんな法があろうとも、王を縛ることはない。私には関係のないことだ。それに……」  王が俺の髪を掴んで上を向かせる。 「道具の性別など私にはどうでもよいことだ。性処理のための道具が雄であっても、同性愛行為ではない」  詭弁だ、と反論しようかとも思ったが、無駄だと思いやめておいた。これ以上逆らっても状況が悪くなるだけか。従っておくしかない。 「ふむ。その気になったか」  ブラッツのチンポであっても、まるで興奮はしなかった。ただそれを口にくわえ、舌を絡ませて刺激した。 「そうだ。従っておいた方が身のためだ」  王は俺の髪を掴んだまま、腰を動かし始めた。確かに俺を道具として扱っている感じだ。 「悪くはないな。さあ、王の精液だ。ありがたくいただけ」  直後、口の中に大量の精液が注ぎ込まれる。むせてしまいそうになるのをこらえ、何とか全てを飲み下す。 「ふむ。さて、次だ」  王は俺の体を動かし、俺の尻が王の顔側に向けられた。休む間もなく、尻穴に指が挿入された。 「うっ……」  しゃぶるのは何も考えずにできたが、こっちはどうしても身体が反応してしまう。何かに身体の中を掻き回されるような感覚。指ではない何かが、身体の奥まで侵入しているようだ。これもクラフトクンストの応用だろうか? 「くう、あ、はあ……」  掻き回され、広げられて、何かが引き抜かれる感覚。代わりに、一気に何かをねじ込まれた。挿れられた感覚でわかる。これはブラッツのチンポだ。  王に犯されて、嫌なはずなのに身体はブラッツのチンポに反応してしまう。嫌なのに、気持ち良くてたまらない。 「うう、ブラッツ……」 「道具は不必要に言葉を発するな」  王は俺を貫いたまま、俺の頭を絨毯の上に押しつけた。 「陛下、ご無事ですか!」  扉の開閉音がして急に知らない声が聞こえてきた。 「見た通り、賊は拘束した。他に用がなければ出て行け」 「も、申し訳ございません……では失礼致します……」  どうやら今頃になって、警備兵あたりが入ってきたようだ。 「いや、待て。貴様もこの道具を使うといい。他の兵を連れてきても構わない」 「え、あ、はあ……それでは、何名か連れて参ります。相手が道具でしたら、喜んで使わせて頂きます」 「なるべく多い方がいい。道具は廃棄する前に使っておくべきだ」 「はい、それでは」  再び扉の開閉音。他の兵士を呼びに行ったのだろう。ああ、これから俺は、王国兵達に性処理用の道具として使われて……いつか廃棄されるのだろうか。 「私は道具を大事にする方だ。使い物にならなくなるまで使ってやろう。さあ、貴様はいつまで保つ?」  これからのことは、考えたくもなかった。今はただ、屈辱と快感に耐えるだけだ。  やがて、部屋の外から大勢の足音が聞こえてきて……